発注者支援業務とは?工事監督支援業務 積算技術業務 河川巡視支援業務 道路許認可審査・適正化指導業務 新建設コンサルタント
公共工事の発注に伴って発生する工事の管理、積算、検査などを発注者の職員(公務員)に代わって行う業務を言います。 基本的には補助業務という位置付けで発注者を支援します。
■必要な資格は?
1級又は2級土木施工管理技士、技術士(建設部門)など
発注者支援業務の種類について
発注者支援業務の中から4つの業務をご紹介いたします。
■工事監督支援業務(室内と現場の両方)
工事監督支援業務は発注者支援業務の中でも人気の高い業務となります。
工事の施工段階で発注者(国土交通省)が行う現場立会い、施工業者から提出される工事書類などの確認を発注者の代わりに行って発注者を支援することにより、工事を円滑に進めることが主な業務になります。
現場立会い
材料の個数や規格の確認、完成した構造物の出来形や品質検査等で、工事の着工から引き渡しまで、全工程に関わる工事監督を支援します。
書類の確認、作成
施工業者から提出される資料と現場状況の照合、設計変更協議用資料の作成支援などを行います。
■積算技術業務(主に室内)
積算技術業務は、工事に必要な多くの材料と人員、そして専用機材といった、工事を進める上で必要となる費用の算出を行い、発注者の行う「工事予定価格」の算出に必要な基礎資料を提供する業務です。
具体的には、まず発注者との打ち合わせにより、工事全体のスケジュールや仮設工事の詳細などを協議した後、工事現場の状況などを確認して積算に必要な情報を収集し、「工事の内容」や「工事を履行するために必要となる労務・機材の総量」をまとめ、積算(工事コストを算出)する業務です。
■河川巡視支援業務(主に現場)
河川巡視支援業務は、工事監督支援業務とは異なり、河川巡視の業務は工事を管理するのではなく、河川の維持管理状況を確認する業務となります。
河川パトロールカー・バイク等で移動し、それぞれの目的ポイントを巡視確認します。
河川区域内において違法行為や危険行為を行っている利用者がいないかを確認し、発見した場合には速やかに指導致します。
また、堤防・護岸等の河川管理施設や橋梁・河川公園など許可工作物の変状をチェック・施設の維持管理状況を確認、及び、季節による水量・水質の変化など自然環境に関わる情報収集等なども行います。
【主な業務】
・業務車両での巡視(パトロール)
・河川の堤防・コンクリート構造物の目視検査
・河川利用状況の確認
・ゴミなどの不法投棄確認
・巡視結果の報告書作成など
■道路許認可審査・適正化指導業務
道路許認可審査・適正化指導業務は、国道の占用や利用申請の審査・相談対応、及び無許可で占用や利用する者に対し確認・指導等を行う業務です。
道路許認可審査業務は、工事で道路を一時的に占用したい、道路に看板を置きたいといった申請の審査をはじめ、幅広い申請や相談に応じる業務となります。占用申請の対応以外に、特殊車両の通行許可を申請したいといった相談への対応も行います。
適正化指導業務は、許可を取らずに道路を占用していたり、特殊車両を走らせていたりする者の取り締まりの支援・指導を行い、道路の適正な管理をサポートする業務です。具体的には、無許可の工事や看板、違反特殊車両の取り締まりの支援、放置自転車の状況把握などがあります。