新建設コンサルタント株式会社

Construction column

建設コラム

建設業を通して身につく力と仕事のやりがい 

 

本記事では、建設業を通して身につく力と仕事のやりがいや魅力について解説していきます。

社会人になる時に建設業界を目指そうと考えている人に加えて、転職などで建設業界へ挑戦したい人を後押しできる内容となっています。

是非、本記事を通して建設業の魅力とやりがいを感じてください。

 

仕事のやりがい

 

 

建設業を通して身につく力 

まず初めに「建設業を通して身につく力」について解説します。

建設業には主に、現場で勤務する施工管理職、維持管理職の他にも、オフィスで勤務する設計職、営業職、事務職があります。

その他にも研究所で勤務する技術職等があります。

組織や企業としては、国家や地方自治体などの発注者(国土交通省や地方整備局、民間事業者)の他、ゼネコンや設計事務所、独立行政法人や協会などがあります。

本記事において解説する「建設業を通して身につく力」は、どの職種、どの職場でも一様に身につく力となっています。 

 

それでは、「建設業を通して身につく力」を以下の3点に絞って解説します。 

  • 手に職がつく 
  • チームで物事を進めるコミュニケーション能力や調整力 
  • 社会貢献意識 

 

手に職がつく 

建設業における手に職がつくとは、仕事に就くために必要な技術や資格を獲得することを意味しています。

身につけた技術や経験は、他者との差別化に寄与し、より高い専門性を身につけることで自分にしかできない仕事があるという独立性に繋がります。

文系職とは異なり、誰もが応募できる仕事と比較すると、スキルや経験を持っていることでいつでも・どこでも働くことができ、生計を立てることができることに繋がります。 

 

手に職がつく

 

 

チームで物事を進めるコミュニケーション能力や調整力 

建設業は、社会資本(インフラ施設)を建設する業界であり、モノづくりをする職業です。

道路・橋梁やダム、トンネル、病院、学校など建設する過程で様々な関係者が関わります。

それら多数の関係者を取りまとめて1つの構造物を作るとき、コミュニケーション力や調整能力が鍛えられます。 

 

コミュニケーション力と調整力とは、誰とでも仲良く話せる力というものではなく、沢山の利害関係者間のなかで、各社へメリット・デメリットを提示しつつ、妥協点を探り、関係者双方の利益を確保しつつ、世の中のためになるような調整を行う力です。 

 

ここで、都市土木(立体交差)工事において具体事例を挙げて説明します。 

発注者、道路管理者、施工会社、協力会社がそれぞれの要望を出す状況において、施工会社の現場監督という立場で従事しているとき、協力会社に上部工の一括架設工法を指示して架設桁の工場組立を指示しました。

また、発注者に対しては、工法の変更による工期短縮を説き、協力会社へ上部工の契約変更による予算を増額させ売り上げを増加させました。

道路管理者に対しては、工程短縮による全体交通規制期間短縮を説き、発注者から桁架設時の一時的な夜間全面交通規制による道路占有を依頼させて、施工スピードを向上させることに成功しました。

このように、全関係者にメリットが大きくなるような調整を行う力をコミュニケーション能力や調整力というのです。 

 

コミュニケーション力と調整力

 

 

社会貢献意識 

一般的に、企業の最大の目的は、顧客や市場からの満足を獲得しつつ、永続的に成長し続ける過程で利益を追求する、かつ社会的責任を果たすことです。

売り上げを優先した判断になりがちですが、建設業界は、社会資本(インフラ施設)の建設という、社会貢献に直結する仕事になります。

仕事の過程で使用者である一般人の目線でより良いものを造ろうという意識が高まりやすい傾向があります。

そのため、他業界の一般企業では身につきにくい「社会貢献への意識や関心」を感じやすい業界であると言えます。 

 

建設業の仕事の魅力 

次に、建設業の仕事の魅力について解説します。

業務を通して身につく力で述べた部分と重複する箇所もありますが、建設業の魅力ややりがいは以下を通して感じる人が多いです。 

  • 自分の仕事が地図に残る
  • 手に職がつく 
  • 成果が目に見える 
  • 社会貢献ができる 
  • チームで物事を進める 
  • ビックプロジェクト(国家プロジェクト)に携われる 

 

ビックプロジェクト(国家プロジェクト)

 

 

自分の仕事が地図に残る 

地図に残る仕事とは、日本を代表するスーパーゼネコンの一つ大成建設株式会社のキャッチコピーであり、自分が手掛けた仕事が人に忘れられずに残り続けるということです。

人々に認知され、家族や友人にも誇ることができると社会貢献に直結し、やりがいに繋がります。 

 

建設業の経験者は、過去に自分が従事した現場を見に行くことも多く、自分が苦労した経験や現在の構造物の使用状況を確認したくなるもので、地図に残る仕事であることは大きなやりがいに直結します。

子供ができた時に、自分の功績を披露する親も多いです。 

 

手に職がつく 

上述の建設業での経験を通して身につく力としても解説した通り、本業界を経験することで手に職を付けることができます。

専門職であるため、自分の経験は、一般の人と異なり、誰でも応募できる仕事ではないという特徴があります。

身に付けた技術で新しい仕事を探すことも自分で事業を立ち上げることも可能になり、将来、働き口がないという事態になる可能性が低いと言えるでしょう。 

 

成果が目に見える 

地図に残る仕事としても説明した通り、モノづくりの成果は形としてこの世に残り続けます。

特に建設業で建設する公共構造物は目に見える形で残り続け、機能を発揮し続けることが求められています。

目に見える形で残り続けることは、関わる人にとって達成感に繋がり、恩恵を受ける一般人(地域住民)に対しても貢献している気持ちを感じやすい特徴があります。 

 

成果が目に見える

 

 

社会貢献ができる 

建設業に関わることで社会貢献することができます。

特に災害時などでは建設業関係者が真っ先に現場にかけつけ、被災地の復旧や建物の修復・修繕を行います。

被災地における復興活動は社会貢献活動と密接にかかわるため、その地域住民の生活基盤を支えることができることは大きなやりがいにつながります。

また、建設業は社会資本を建設することが主な業務のため、自分の力を生かして社会に貢献する喜びや達成感を感じやすい特徴があります。 

 

チームで物事を進める 

チームで物事を進める経験も大きなやりがいにつながります。

幸福とは人との関わりから感じることが多く、仕事をする上でも複数人で協力して行う業務の方が達成感を感じやすい特徴があります。

建設業は上述の通り、土木・建築・設備分野の中にも土木工種、鉄筋工種、型枠工種、コンクリート工種の他にも上下水道工種、電気工種や通信工種など様々な工種があります。

それらの関係者が一つの建設物を作るために協力して作業を進めるため、利害関係や仕事を進める上での多数の調整作業が必要になります。

このようにチームとして建設物を作る経験は、完成した時に大きな達成感からやりがいを感じることが多く、魅力的な仕事と言えるでしょう。 

 

ビックプロジェクト(国家プロジェクト)に携われる 

建設業は、国家プロジェクトと呼ばれるビックプロジェクトに関わる機会が多いという特徴があります。

施工管理職や設計職、営業職などの職種に関わらず、大型案件に関わる機会は少なくありません。

特に昨今では、「発注者支援業務」という、発注者の代理として発注者業務を代行する仕事も普及しており、小規模な組織であっても発注者として大型案件に関われる機会は多くなっています。

国家プロジェクト規模の大型案件に関わることは、責任感があり、世のため人のためという社会貢献の意識も感じやすく、完工した時に感じる大きな達成感は、仕事のやりがいにも直結します。 

 

また、日本が発展途上国に向けて行っている政府開発援助(ODA)事業では、当該国で国家プロジェクト規模の大型案件に関われる機会も多く、ぜひ海外事業にも目を向けてみてはいかがでしょうか。 

 

政府開発援助(ODA)事業

 

 

まとめ 

建設業を通して身につく力仕事のやりがいや魅力を理解できたでしょうか。

建設業は社会資本整備が主な仕事である特徴から、地元住民のためにモノづくりを行うため、社会貢献意識や達成感を感じやすい特徴があります。

その気持ちはやりがいにつながり、身に付けた技術や経験は手に職となり、将来に向けても大きな武器になります。

これから、社会人になる人や転職で建設業界を考えている人にとって、その気持ちを後押しできる内容になっていますと幸いです。

是非、本記事を通して建設業の魅力とやりがいを感じ挑戦して見たいと感じる人が増えることを願っています。 

 

 

 

コメントする