施工管理技士の残業時間は月30.5時間!?|実態と会社選びのコツ
「施工管理技士は残業が多い」と聞いて不安を感じている人は多いでしょう。
実際、平均残業時間は一般の会社員より明らかに長めです。
しかし、会社や職場環境によってはワークライフバランスを保てる可能性もあります。
本記事では、最新データをもとに施工管理技士の残業実態を示し、転職や就職先を選ぶときにチェックすべき「会社の見極めポイント」を解説します。
平均残業時間は月 30.5時間
転職サイトの調査によると、施工管理技士の平均残業時間は月 30.5時間。
これは、全業種平均(月21.0時間)や一般労働者平均(月13.2時間)と比べると、かなり長めの数値です。
つまり、施工管理は「残業が多め」の職種であるのは事実です。
なぜ残業が多くなりやすいのか — 5つの構造的な理由
現場作業と事務処理の両立
施工管理では現場での工程・安全・品質管理に加え、終了後に写真整理・報告書作成など事務作業が発生。これにより通常業務時間を大幅に超えがちです。
人手不足による業務集中
建設業界は高齢化と若手不足が進んでおり、有資格者が少ない会社では一人に多くの業務が偏りやすく、残業が増えやすい構造です。
工期の厳守義務とトラブル対応
天候不良や資材遅延など、予定外のトラブルによりスケジュールが押すことが多く、工期を守るために休日出勤や残業で対応するケースが多々あります。
長時間労働が当たり前の業界風土
歴史的に施工管理の現場では「残業や休日出勤が普通」という文化が根強く、若手もそれを受け入れざるを得ない環境があります。
労務管理が未整備な企業がある
業務効率化や人員配置、工期設定、残業管理などが不十分な企業では、過重労働になりやすく、残業時間が長くなりやすい。
逆に、これらをしっかり整えている企業は残業を抑えやすい傾向です。
会社・職場によって残業時間は大きく変わる
同じ「施工管理技士」という職種でも、会社の規模(大手ゼネコン vs 中小企業)、業種(新築/改修/メンテナンスなど)、労務管理体制の差で残業時間にはかなりの幅があります。
大手企業や業務効率化に取り組んでいる会社では、残業時間を抑えて働きやすくしている例もあるのです。
2024年からの制度変更と今後の改善の可能性
2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、月45時間・年360時間が原則となりました。
この法改正により、施工管理職における残業時間の削減が制度面で後押しされ、今後は労働環境の改善が期待されます。
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